歯磨きについて

保育士が仕上げ磨きを6年間!自分で磨くのは3歳児から!

「歯」は一生の宝物です。歯は、全身の健康を支えます。
※ご家族と一緒に保育園も仕上げ磨きを頑張っています。それでも、虫歯は少しずつ出来てしまいます。仕上げ磨きは、虫歯予防のひとつに過ぎないのです。だからこそ、私達は仕上げ磨きをやめません!

実遊保育園の子どもたちの歯の仕上げ磨きをご説明しましょう!

毎日、給食、おやつの後に担任が仕上げ磨きを0~5歳児全員にしています。

0歳児クラス
初めての乳歯が完全萌出してから、初めから歯ブラシを使用し、歯ブラシは持たせません。

1歳児クラス
嫌がる子や泣く子はいません。習慣がついています。くちゅくちゅぺっ!歯ブラシは持たせません。

2.3歳児クラス
名前を呼ぶと喜んで歯磨きにきます。お座りし、ひとりずつ歯ブラシを持たせ、保育士が必ず歯ブラシの柄の後ろを持ち、一緒に磨きます。
その後に、仕上げ磨きをします。ぶくぶくぺっ!をします。

4.5歳児クラス
並んでお座りし、歯ブラシを持ち、歯磨きをします。お友達にぶつからないように注意します。絶対に立ってはいけません。
4.5歳児は歯磨きの順番も習慣づいています。その後に、仕上げ磨きをしています。

平成25年度 実遊保育園 歯科健診結果(園児;実遊中央保育園・実遊保育園つるみ西口園・実遊保育園つるみ幼児園)
年齢 処置歯 未処置歯(虫歯) 虫歯のある子ども 処置歯のある子ども 虫歯のない子ども
0歳児 0本 0本 0% 0% 0%
1歳児 0本 0本 0% 0% 0%
2歳児 0.03本 0.03本 3% 3% 96%
3歳児 0.17本 0.39本 8% 4% 86%
4歳児 0.5本 0.2本 12% 12% 83%
5歳児 0.9本 0.47本 13% 17% 82%

この数値は、各合計数値と園児数の平均数値です。虫歯のない子と処置歯のある子は、3~5歳児3年齢の平均数値です。

実遊保育園は、「虫歯の少ない保育園」であり続けます!

文部科学省2013年(平成25年)度版学校保健統計調査において、3~5歳児の虫歯のある子23.5%、処置歯のある子16.0%とされています。当園では、平成25年度歯科健診3~5歳児の結果は、虫歯のある子11.0%、処置歯のある子11.0%でした。この数値の違いは、歯質の個人差や生活環境や地域性などを踏まえて考えなければなりません。当園では、各保護者の皆様の子どもの歯の衛生(口腔衛生)に対する意識が非常に高く、ご家庭での仕上げ磨きの習慣化がなされていることが、大きな効果をもたらしていると考えております。当園での保育中の毎日の給食、おやつ後の仕上げ磨きも、素晴らしい成果を上げているものと考えております。卒園をするまでに、子どもたちが自分の歯の衛生を十分考え、正しい歯磨き法を獲得し、将来的に継続してほしいと考えております。私たちは、子どもたちの健康な歯を継続させるために努力をし、決してやめることはありません。

ご家庭での仕上げ磨きをスムーズにする方法 -赤ちゃんの時から!

「仕上げ磨きの達人」になる一歩を、あせらず、根気強く始めましょう。
まず、意思をしっかり持ちましょう。
「この子の歯を、私が守る!」「この子の歯を、虫歯から私が守る!」「この子の歯を、私が虫歯から絶対に守る!」

  1. 歯磨きの大切さを話し続けて育てる。
    「はみがきをしないとムシバマンがくるよ!」「ムシバになるとすごくいたいよー!」と、言葉がわからなくても、話続けて育てることがとても大切です。
  2. 「あーん!」の習慣
    ママも、お子さんと一緒に口を大きく開ける練習をしましょう。お子さんが大きく口を開けられたら、たくさんほめてあげましょう。
    「あーん!」というと、すぐ口を開ける習慣を身につけてあげると、歯磨きがとてもしやすくなります。
  3. 「ママのおひざはたのしいよ。」の習慣
    ママのお膝にお子さんの頭を乗せ、日常から、くすぐったり、手や足を持ち上げたり遊んであげましょう。
    ほっぺを触ったり、「あーん!」をしたり……。立ち上がらないように、ゆったりと遊んであげましょう。ママのお膝が大好きになります。
  4. ママのエプロンのポケットには、可愛い歯ブラシがある習慣
    ナイロン袋にきれいな歯ブラシを入れておいて、片手ですぐ取り出せるようにしておきましょう。
    エプロンのポケットや、近くのテーブルの上などに置いておきしょう。
仕上げ磨きの方法

仕上げ磨きは、優しく~!ここからは、ママの笑顔がとっても大切です。「ママもっと笑ってー。」

・力を入れないで~仕上げ磨き開始!歯磨き粉は、つけません。
お膝で「あーん!」ができたら、片手で顎を優しくおさえ、歯ブラシを鉛筆のように持ち、力を入れず優しく横磨きをしましょう。

・歯ブラシの持ち方
鉛筆の持ち方で、力を入れずに軽く持ち、ブラシの毛先が、曲がらないように、歯の表面に沿って、小刻みに横磨きしましょう。
この時、大切なことは、絶対に力を入れずに磨くこと。力を入れると「いたい!」と感じ、歯磨きが嫌いになってしまいます。
歯質を傷つけないように注意をしましょう。又、歯ブラシをお子さんに勝手に持たせないこと。
大変危険です。ママが必ず持っていましょう。要注意!です。

歯ブラシはいつから持たせたら良いでしょう?
0.1歳児 絶対に持たせないようにしましょう。喉に刺してしまったら大変です。
2.3歳児 お座りをして、歯ブラシを持たせ、お母さんが必ず歯ブラシの柄の後ろを持ち、一緒に磨きましょう。
その後に、仕上げ磨きをしましょう。
4.5歳児 お座りをして、歯ブラシを持ち、自分で磨きましょう。その後、仕上げ磨きをしましょう。

子どもたちの歯はいつも虫歯に狙われ、危険な状態にあります。子どもたちは、自分で歯を守ることはできないのです。
毎日の仕上げ磨きは、私たち大人の大切な役目なのです。責任感を持って、正しく確実に行いましょう。

実遊中央保育園 施設長 松永 美知子 取得資格:保育士証・歯科衛生士免許証